なんとなく、シャマラン監督は自分のためにこの映画を作ったんじゃないかなと思った
アメコミヒーロー映画が次々と公開され大勢の人がスクリーンの中のヒーロー達に熱狂する今だからこそ自分の想いを形にしたかったのでは
この映画に込められているメッセージは単純かつ使い古されてきたものだ
どんな人でもスーパーヒーローになれるかもしれない、そのサイドキックでもいい
ヒーローの存在を信じてもいいし自分の力を信じてもいい
どんな人にも光当たる輝ける場所があるんだ
シャマランと言えばどんでん返しなんて揶揄も込めて言われますがこれに関しては直球ど真ん中
でもだからこそ胸が熱くなる
俳優たちも素晴らしい
誰もが言及するであろうジェームズ・マカヴォイは特に
前作ではお披露目会ということもあり人格によって衣装を変えることで切り替えがとてもわかりやすかった
だが今回はその手が使えない
なので仕草や表情、言葉使いで表現しなければならないのだがそれがちゃんとわかる
チームものが好きな身としては前作前々作の出演者が揃い踏みというだけでテンションが上がるのにそこにこのメッセージと演技が重なるものだから少し目頭が熱くなった
万人にオススメできる映画ではないけれど刺さる人には刺さる