カズザク17

ポルトの恋人たち〜時の記憶のカズザク17のレビュー・感想・評価

3.5
大航海時代のポルトガルと、今の日本が舞台。何百年もの年月、何千キロもの距離を隔てながらも、人間の嫌な部分は変わっていない。今の日本に奴隷や召使いは居ないけど、社会の歪み(ゆがみ)や歪み(ひずみ)が、形は違えど同じようなモノを生み出している。
愛する人の命を奪われた時、一番の復讐は、奪った本人の命を奪う事ではなく、奪った人の愛する人の命を奪う事である。目には目をではないけど、愛には愛をである。愛する人の命を奪う為に、自分を道具とし、そして自分を犠牲にする…究極過ぎる復讐である。ただ、復習の為に近付いた人間に対しても、一緒に居ることで、愛情や情けが芽生えてしまう…人間って、難しい生き物である。