LEO

今夜、ロマンス劇場でのLEOのネタバレレビュー・内容・結末

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

ある日映画監督志望の健司が映画館ロマンス劇場で毎日観ていたモノクロ映画を観ていると、映画の中の憧れのヒロイン美雪がスクリーンの中から飛び出してきた。
健司はモノクロの姿のまま現れた美雪に色が溢れる現実の世界を案内するという奇妙な同居生活が始まるが、次第に2人は惹かれあっていく。
しかし美雪には愛する人に触れるとスクリーンの世界に戻ってしまうという秘密があった。
互いに触れられない中で愛し合う二人が選んだ結末は…という話。

美雪の服はどこで調達してる(最初は舞台衣装を借りたと言っていたが)のかとか、身体中に化粧をしているのに誰にも触れずに、そして化粧を落とさずにいることが50年以上も可能だろうかとか、二人で暮らしているのに健司は老けていくが美雪は変わらないという事に周りの人間は気付かないのかとか、まぁ無粋なことを言えばキリがないのだが、「ちょっと切ない純愛ファンタジー」ですよね。
素直に観ますw

最近の邦画にしては珍しいオリジナルストーリー(?)の映画で、しかもヒロインは綾瀬はるかと最初から決めてつくったらしい。
オリジナルとはいうものの、『カイロの紫のバラ、』や『ローマの休日』『鎌田行進曲』などなど、いろんな映画の要素をかなりパクっているけどね。
この辺がフジテレビ×電通(×ホリプロ)っていう、最近の日本映画の限界なのかな?

基本はファンタジーでよくあるようなストーリーだが、ラストは一捻りあり。
綾瀬はるかも坂口健太郎もこういう世界観にピッタリ合っているし、北村一輝もいい味出している。
まぁまぁいい映画だと思います。

加藤剛さんの遺作に無粋な感想は相応しくないですな。
LEO

LEO