ゴン吉

今夜、ロマンス劇場でのゴン吉のレビュー・感想・評価

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)
4.7
モノクロ映画のヒロインと現実世界の青年による切ない恋を描いたファンタジーラブストーリー。
武内英樹監督がメガホンを取り、綾瀬はるかと坂口健太郎が共演。 

「誰かが言った 映画には沢山の喜びと感動をくれる奇跡のような力があると しかし そんな名画たちの陰で忘れられていく映画もまた星の数ほど存在する 誰にも観られず 必要とされず 忘れられていく映画たち 彼らにはもう価値などはないのだろうか?」 
映画監督になることを夢見る青年・健司(坂口健太郎)は、モノクロ映画に登場するヒロイン・美雪(綾瀬はるか)が大好きで、映画館の管理人と仲良くなり、一般上映が終わった後に毎日一人で彼女の作品を鑑賞していた。
ある日、健司の前に美雪がスクリーンから突然現れる。
二人は楽しい時を共にし、健司はそれを映画にしようと脚本を執筆する。
しかし彼女にはある秘密があった......

映画作品の寿命を絡めた映画愛に溢れた作品です。
映画は旬を過ぎると観る人が少なくなり、人々の記憶から消えていく。
一方で劇中のヒロインは何年たっても美しいまま人々の心の中で生き続けることもある。
モノクロ映像が効果的に使われていて、色鮮やかな映像はもとより色々な意味で美しかったです。
登場人物がみんな良い人で、二人を温かく応援してくれてホッコリです。
終盤は切なくて涙が止まりませんでしたが、観終わった後に幸せな気持ちになれる素敵なラブストリーです。 
「見つけてくれてありがとう」
「でも ぼくは あなたじゃなきゃダメなんです 他の人じゃ意味が無いんです どんな映画より 誰よりも あなたのことが大好きなんです」   

2022.6 フジTVで鑑賞   
2019.3
ゴン吉

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