当局から危険人物とみなされて精神病院へと送られた女性が、病院内にてチャッキー人形の襲撃に遭ってしまう。前作からドラマが継続している、人気シリーズ第7弾。
「いつも大事な局面で使命を遂行することができない」という鑑賞者側のツッコミを本編内で指摘されたチャッキーが、前作で取り逃がした女性を追跡。チャッキーのアンチヒーローぶりは本作でも健在であり、醜悪な人間への義憤を肩代わりしてくれる。
中年男になった第1作目の主人公が、チャッキーの幻影のせいで、社会不適合者になっており、チャッキーの生首を相手にストレス解消するシーンが抱腹絶倒。一方、院内のホラー演出では、監視カメラの有無が描かれないところが違和感満点。
シリーズ共通の醍醐味として「魂を他者に憑依させる呪術」があるのだが、本作では「魂の複製」が新要素として登場。人間相手、人形相手にも使えてしまうので、頭がこんがらがってくる。初見さんが置いてけぼりになるので、日本未公開も宜なるかな。
