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身体を売ったらサヨウナラのsaursのレビュー・感想・評価

身体を売ったらサヨウナラ(2017年製作の映画)
3.1
性の仕事につく女性には、一方的に劣等感を抱いていた。

自分の体が消耗品にされるのはどうしても受け入れられないし、値踏みさせるのは耐えられない。
でも一方で、そんなもったいぶるような大層な女でもない。
もしかしたら不相応なプライドの高さで、自分の期待値から外れた本当の自分の価値から目を逸らしているのでは?と疑ってしまう。

だからAV女優や風俗嬢は、きっと頭がいいのだと思った。自分の価値を受け入れる素直さ、その価値を最大限活用する知性、それでお金も稼げるならなんて効率的なんだろう。
惨めな気持ちになることがあったとしても、それでもそれをどこか自分から切り離しているというか、客観視できている。
それはとても心が強い人だともおもう。

どうしたらそんな頭も良くて心の強い人になれるんだろう、私とはどこが違うのだろう。

そういう疑問が普段からあったので、この映画は間違いなく一つの回答でした。
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