阪本嘉一好子

Meantime(原題)の阪本嘉一好子のレビュー・感想・評価

Meantime(原題)(1984年製作の映画)
4.5
サッチャーが首相の時代のポーロック家を描くが、失業保険を父親も息子ももらいにいくが、係員に対する態度は図太い。これで失業保険をもらえるわけだが、仕事を探しているわけでもない。失業保険の手続き/支払いをするところは失業者で溢れている。長く待っている人も苛立ってくるのはわかるが。。。。システムの中で働いている人も温かい心があればあるほど問題意識があり辛いんだよね。

母親と父親はいいコンビと思えるほと、人に優しくなく、皮肉屋で、口の利き方も悪く、言葉のDVを浴びせかけて、ちょっと鑑賞するのに疲れてしまった。母親が出かけるところはビンゴをするところで、私は働きにいくのかと思ったほどだが。いや、リセッションで仕事がないのは辛いだろう。兄のマークと弟のコリンは全く性格が違っている。兄は両親のようなタイプで、行動的だが、弟は恥ずかしがり屋で大人しいタイプ。すこし、学習障害が入っているようだが、静かなタイプ。
母親の妹だけが優しそう。コリンに対して皆に対して同等に扱い、体をよく動かし働いている。家族はコリンの自尊心を下げてしまうけど、妹は彼が何かできることを知っている。この妹だけが、救いだったが、、
家族が住んでいるとことはロンドンのイースト エンドというところらしい。この家族の会話に疲れちゃって、途中でビデオを止めた。
それに。。。結構キツいよ。これが家族だからね。助け合うことができずにいるから。
申し訳ないんだけど、ケンローチ監督の『私はダニエルブレイク』の方が、貧困や既存するシステムや社会問題を追求しているように感じた。