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不都合な真実2:放置された地球のmitzのレビュー・感想・評価

2.5
前作「不都合な真実」から10年、環境活動家へ完全変異したアル・ゴア元副大統領のドキュメンタリー作品です。
徹底的なデータ分析と品行方正なプレゼンテーションで現在の環境問題をわかりやすく提示し、観る側の行動改善にとって非常に効果的な構成になっています。地球温暖化やCo2削減策についてはもちろん、既に地盤沈下が進んでいるフロリダやニューヨークの映像はとてもショッキングな内容です。また環境問題が起因する戦争(内戦)までの因果応報は目から鱗でした。
しかし前作でアカデミー賞(長編ドキュメンタリー賞)を獲ってしまったことが災いし終始「置きにいった」退屈な演出が続きます。前作が優秀な"TED"だったのに対し、今作はゴア氏の背中を追った"プロフェッショナル"といった印象。彼の信念や活動は☆5に値しますが、映画として物足りない作品です。
データ改ざんや忖度ありきでもマイケル・ムーア作品のようなエンターテイメント性あっての映画、という結論です。
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