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愛の砂丘のmitakosamaのレビュー・感想・評価

愛の砂丘(1953年製作の映画)
3.4
新東宝のYouTubeにて。シンプルで地味な話だが脚本が木下恵介だって!

舞台は湘南の方。辻堂駅周辺が舞台。タイトルの愛の砂丘ってのは茅ヶ崎とかの砂浜のことなんやね。

高島忠夫演じる青年・相澤が父親と共に越してくる。父は患っておりちょっと貧乏。
そして父は、元恋人だった田島の奥さんと再会。

田島家では息子が就職活動中。娘は働いているが父親が嫁ぎ先を一生懸命手配。

相澤の息子(高島)と田島の娘が仲良くなる。
でも高島忠夫は、自分が裕福でない上に病気の父を抱えている身なので、恋愛を諦めてしまう。
だが娘の方が猛アタック。

そしてかつて結ばれなかったお互いの親も、かつての自分らを彷彿とした子供達の結婚に協力的に。

唯一、娘の結婚相手としてお見合いを即していた父親の説得が最大の障壁になるかと思われた。
だが、これが案外スンナリと理解してくれる。
絶対最後に一波乱あるのだろうと思ったら、親父が予想外に良識あって驚く。

これが逆に良かった。反対するかと思われた親父がちょっとウィットに富んで、娘の恋愛を喜ぶ。なんだよ親父ちょー良い奴じゃん!ここはちょっとウルッときたぞ!

知ってる役者が高島忠夫くらいだった。高島も顔に面影があるが、声が後と全然違う。
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