写真甲子園を題材に、高校生の青春が描かれた作品です。
お世話になっている方の娘さんが美術のスタッフをやっていること、
東川町の景色が好きだっこと、
写真に興味があったらことから、公開直後に観にいきました。
東川町の隣、旭川市の映画館で観てます。
旭川では先行上映になってました。
写真甲子園がこんなに大きな大会とは思いませんでした。
全国約500校の写真部が予選から参加。
予選を勝ち抜いた18校のみが北海道の東川町の本戦に出場する。
アーカイブを観ると、本当プロ顔負けの作品が並んでいます。
様々なバックグランドを持った高校生達が頑張る姿を通じて、良い写真とは何?にもピントが合っていく物語。
審査員役の立木義治(本物)から、ダメ出しされて泣く高校生もリアルに描写されます。
立木義治の寸評がいちいち的を射ていて、うなづかざるをえない。
写真の採点基準は、心、技、眼といいます。
テーマ性や着想力が求められる心、
写真の技術や組み写真の構成力をみる技、
表現力や独創性が基準となる眼、
3つを満たさなければならない。
高校生達は、自然のなか、街のなかを走り回って、良い写真を撮ろうとする。
デジタルだけど、トリミングなどの加工はしてはいけないルール。
撮影者の画面の切り取り方が試される。
そして、待っていたらダメ。
単に自然を撮るにしても、
人と会話したり、交渉したりして、良い写真を追い求めていく必要がある。
東川、美瑛、上富良野の風景がもうアート写真ですね。
短期間1ヶ所に集まって、競い合うっていうのは、素晴らしいと思いました。
人数合わせで参加したはずの女の子が大会を通じて写真の魅力に気づき、成長するラストが素敵でした。
コロナ禍で、ここ数年は、オンライン開催になっているとのと。
2023年度はどうなるのでしょうか。
写真甲子園は、町おこしのちょっとした思いつきで始まったと聞いたことがありましたが、続いてほしいです。
残念ながら、脚本がいまいち練り上げられていなくて、のりきれないところがありました。
もうちょっと良くならなかったかなぁ。
フィルマークスの評価点はやや低めなものの、一見の価値ありです。