90年代を駆け抜けた“It's Only Rock'n Roll (But I Like It)”なバンドの、栄光と焦燥と挫折と復活を描き、その光と闇を浮き彫りにする、かなり赤裸々なドキュメンタリーフィルム。
こんなところまで突っ込んで良いのか?と思うようなところまで割りとインタビューできているあたりは監督の人徳によるところが大きのだろう。
人間として平均年齢50歳を超えてどうにも劣化していく肉体と、それを支えるロックンロールスターという精神、気概。
それら全てがTHE YELLOW MONKEYというバンドの血であり骨であり肉であるということを改めて魅せてくれた。
実際のところ、私もイエローモンキーの音楽に幾度となく人生を救われた人間のひとりです。
ですが、それを差し引いても、これは本当に素晴らしいドキュメンタリー映画であり、特別なファンではなくとも、ひとつの輝かしいロックンロールの軌跡を辿る2時間の旅が出来るものと思います。
まさにIt's Only Rock'n Roll (But I Like It)
ぜひとも大きなスクリーンで大きな音で楽しんでほしい作品です。