ろく

リンキング・ラブのろくのレビュー・感想・評価

リンキング・ラブ(2017年製作の映画)
3.3
知られざる職人(ポンコツ)監督シリーズ~金子修介編~②

主人公の女子大生はもう大変!人生うまくいかないなぁと思ったら、あれあれ家ではパパとママが離婚の危機!よーし過去に遡って離婚を阻止しよう!

……ってBTTFじゃん!

過去に行くとパパとママは全然恋愛しない。それどころか私にパパは惚れてしまう。違う違う!好きになるのはママじゃない!私の存在も消えかかってる~

……ってBTTFじゃん!

間違ってバブル時代にスマホ持ってっちゃった(テヘペロ)。それをパパの恋敵が見つけたからさあ大変!過去が変わっちゃったから未来も変わっちゃったよ~。どうしようどうしよう!

……ってBTTFⅡじゃん!

というわけで先行作品でもパクればいいじゃないとばかり恥も外聞も矜持もない金子修介作品、そうAKBにBTTF混ぜてさらにバブル時代のネタもぶっこめば中高年もこっち見るはず。ほら観て観て。動員人数もウナギのぼりよ~……そんなわけありませんから!

でも、もともとBTTFパクリだからか筋はしっかりしている(注:本作品が見事なのでなく元祖BTTFが見事なだけだから)。さらにはやりに敏感な金子修介はAKBの楽曲をこれでもかとぶち込んだ(ポニーテールとシュシュやフライングゲット、恋するフォーチュンクッキーなど)。しかもフルコーラスである。映画のバランスなんかオール無視。お前らフライングゲットが聴きたいんだろ。なら全部聞かせてやるよ。そう金子イズム、流行の波は乗れ!でもこの映画2017年でそろそろAKBも陰りが出てきたんだけど。ああ、そんなの言っちゃダメ。金子はいつまでも「俺が流行の中心」だから。

嫌いじゃないです。
ろく

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