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ブラッド・ワークのbluetokyoのレビュー・感想・評価

ブラッド・ワーク(2002年製作の映画)
3.0
2023年9月15日 13:40~ テレビ東京 吹替え
ダーティーハリーそのものだなあ。臓器移植ネタのダーティハリーだ。あえて恋愛ものにしなくてもよかったようにも思う。犯人が意外というよりも、ぶっ飛び過ぎだ。そんなヤツ、いくらなんでもおらんやろう、と思える。今回の主人公は、真面目だが異常に行動力のある優秀な元FBI捜査官、マッケイレブ。

簡単にあらすじ。
連続殺人事件の現場。壁には、マッケイレブ捜査官名指しで、捕まえてみろ、のメッセージ。なにやら数字の羅列。マッケイレブは、野次馬の中に、現場の足跡と同じ靴を履いている人物を見付け追いかけるが、途中で心臓発作を起こして倒れる。

マッケイレブは、心臓移植でなんとか回復。FBI捜査官は退職して、引退生活は桟橋に係留された船の上。

そんなある日、グラシエラという女性が訪ねて来た。なんでも、妹のグローリアが殺されたので犯人を捜して欲しい、ということだった。

マッケイレブは、自分はもう引退した身だし、心臓移植したばっかなので、ちょっと無理だなあ、と、いったんは断る。
ちなみに、なぜ、オレなんかに頼むんだい、と聞くマッケイレブ。

グラシエラによると、マッケイレブもグローリアも血液型が同じで、その血液型は希少な血液型なのだ。タイミングや確率から、マッケイレブに移植された心臓は妹の心臓だ、ということだ。
ということで、マッケイレブは捜査を引き受ける。

警察や図書館に行って、直近の似た事件を探す。すると、ATMでコーデルという男が殺された事件が浮かび上がる。

グローリアとコーデルになにか共通点がないか探したが、ついに、血液型が同じだということがわかった。

しかも、グローリアの場合、犯行の2分前に救急車が呼ばれているのだ。つまり、心臓移植用に殺害したわけである。

誰のための心臓移植かというと、マッケイレブなのだ。
なぜ、マッケイレブを助けたのか。犯人は、マッケイレブがFBI捜査官だったころの例の連続殺人犯なのだ。

ここで、浮上してくるのが、マッケイレブの船の隣の船に住んでいるバディという男。なにくれとなくマッケイレブに声をかけてくれる気のいい若者という感じだ。
マッケイレブは、バディに車の運転を頼んでいたのだが、タダというのも悪いので料金を払うことにしていた。小切手の受け取りの名前が、nooneとなっていた。で、例の連続殺人犯の残した謎の数字の羅列、1がないのである。

マッケイレブが、お前、ひょっとして犯人か? と問い詰めると、あっさりと、バディは、、ヘヘヘヘ、バレたか、と認める。

ようは、マッケイレブに殺人犯として追われるのが生きがいなのだ。それで、連続殺人事件を起こしていく。だが、マッケイレブが心臓病で亡くなってしまうと、そうした生きがいがなくなってしまう。だから、マッケイレブを生かすために、マッケイレブと同じ血液型の人間を探し出して、心臓移植用として射殺したのだ。
バディは、おっと、オレを警察に通報すんなよ、グラシエラとグローリアの息子は人質だぜ、と言って逃げようとするが、マッケイレブは、バディを取り押さえるのだった。

こんな都合のいい犯人、いるわけないだろ、という感じだが。
マッケイレブのアットホームな感じは出ていたのでいいかな。
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