観た。
この監督は独特なフィルムを作る方だな。OLD JOYもそうだったけど、カットごとの余白が面白い。
会話のやり取りは終わっててもまだカットかからず、回っている所を使っているというか。逆にカメラ回ってちょっとしてから始まるとか。どうやって現場でディレクションしているのか興味がある。
リアリティのある市民達のゆる〜い事件からのゆる〜い逃走劇かなと思いきや。まさかのラスト。
結局、コージーの中には家を出て行った自分の母親の血が流れていた、という事なのか。
ドラマーから刑事になったお父さん。実にいい人そうだったのでこの後の事考えると可哀想。
肩肘張らずに観られるし、なんだかスッと入ってくるというか、ナチュラルというか。フロリダの出来事なんだけど、その辺に実際に起こっていそうな気もする、不思議な魅力のある映画。
ケリー・ライカート、脚本・監督