かのん

保安官のかのんのレビュー・感想・評価

保安官(2016年製作の映画)
3.1
アジアの麻薬王を捕らえるための過剰捜査でクビにされ、故郷で自警団をする元刑事のデホ(イソンミン)。平和だった町内にビーチタウン建設のため、成功した事業家チョンジン(チョジヌン)がソウルからやってくる。彼は、麻薬捜査の関係者でデホの計らいで減刑した男だった。同時期に、近隣で麻薬がまわり始める。チョンジンはデホを恩人と慕うが、デホは彼を麻薬犯と疑い捜査をはじめる。

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イケオジのイソンミンが観られる作品。良くも悪くもそこが1番の注目ポイントな気がする。「ファイ 悪魔に育てられた少年」「私たちは兄弟です / ウィー・アー・ブラザー」に続き、チョジヌン×キムソンギュンのコンビも楽しめる。

過剰操作でクビになったものの、麻薬王ポパイを逮捕するあと一歩で後輩を亡くしてしまったデホにとって、ポパイは絶対に捕まえるべき敵。自分を恩人と慕うチョンジンを怪しいと疑い、義弟ドンマン(キムソンギュン)を使ってこっそり尿検査までやろうとする。デホの父の遺言、「ハゲは信用するな」が後から繋がったり、要所要所にコメディ要素が散りばめられていたりと楽しく観られる。ガタイが良いチョジヌンのアクションシーンも堪らない。

個人的には終盤の謝罪しない住民にモヤモヤ。デホは「あいつは憎いが、お前らに恨みはない」と言うけれども、ずっと一緒に仲良くしてたのにデホを信じずに手のひら返しの対応、しまいには引っ越しの見送りにも来なかったのを謝罪もなしに許すの、ただのイケオジじゃん。
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