マルサの女2をマルサするのいち麦のレビュー・感想・評価

前作メイキング同様の撮影の裏側。滅多にお目にかかれない編集ラッシュまで見せながらの映画製作のハウ・ツー。大ベテランの三國連太郎を引き合いに、俳優の演技(アイデア)と監督の演出(指示)との境界、シナリオ(脚本)と演出(映像)との境界を細かく説明してくれたパートが興味深かった。今ならCGとVFXで簡単に作れる画作りを様々な知恵と細工で生み出す。異常とも思えるほどの監督の拘りと執念に溜息。ただ、前作・今作と音楽に本多俊之を起用した経緯についても知りたかったなぁ。