安堵霊タラコフスキー

The Arrival of Joachim Stiller(英題)の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

3.9
同時代のフェリーニやポランスキー、同じオランダ人であるバーホーベンらの作品に通じる変態らしさがあった奇妙な映画だった。

主役の視点を表現したと思しき映像が一々変態的で(名前もfreekだし)、でもこういう視覚的変態性っていうのは嫌いじゃない。

他の登場人物も殆ど変態しかいなくて理解不能で堪らない。

建物の撮り方が変に大仰なのもその奇妙さが面白かった。

2時間半はさすがに長かったけど、このハリー・クメールという監督に興味を抱くには十分だった。