このレビューはネタバレを含みます
失恋してセンチメンタルになって書いた小説が売れて結果的にゲーテを世に送り出すことになった
ゲーテでなければストーリー的には面白さは特にない
弁護士を目指すも努力するわけでもないし、父のコネで仕事にありつくもそこで努力するわけでもなく、何が魅力かの問われれば、何不自由なくおぼっちゃとして育った屈託のない素直さと自由さだろうか
教会で美声を響かせる美人で快活なロッテと恋に落ちるが、家の経済的な理由で経済力のあるゲーテの上司と結婚が決まる
どうしても諦めきれないゲーテは手紙を書いたり自殺を図ったり未練タラタラ
親が決めた結婚相手の方が、人格的にも経済的にも優れていて、結果的にロッテは生涯その人と幸せに暮らしたようだ
ロッテは自分のことを思ってくれたゲーテのことも見捨てることなくゲーテの原稿を出版社に売り込んだりと、本当に素敵な女性だった
いちばん情けなかく描かれていたのはゲーテで、これまでの印象がひどく変わってしまった