幸せの絶頂は花火のようだ。宙に開いた花びらは綺麗に咲き、その後は消えていく。これも幸せからの転落、嫁さんを守るために丑松が奮った刃物はその後の運命を大きく狂わせていく。
しかしどうも幸せから一つのことによってカップルが別離する映画本作以外でも多くあるけれども、再会するとどれもビターな悲恋に行きがちなのは何でなんだろうか。
だけど本作はある意味では究極の、殺人という形で表現する異色な純愛なのかもしれない。
時代劇のサスペンス作品ではあるけれど、一つの事件から狂い出した丑松の運命は確かに悲しく、身すらボロボロになるけれどものだけれども前述の通りに確かに愛だな…。愛って難しい。