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白い鳩のROYのレビュー・感想・評価

白い鳩(1960年製作の映画)
4.7
『マルケータ・ラザロヴァー』の公開が決まりましたね。ということでフランチシェク・ヴラーチルの処女作を見ました。

「チェコ国立映画アーカイブ」主宰のYouTubeチャンネル「Česká filmová klasika」で鑑賞。(https://youtu.be/zdkW8Hc3beE)

英語字幕あり版(https://youtu.be/9asrqV0n2Ss)

■SYNOPSIS
バルト海からプラハに飛ばされた鳩が、エアガンを持った少年に傷つけられるというストーリー。少年は芸術家とともに鳩の回復を見守る。(BFI)

プラハで車椅子に乗った少年が伝書鳩を撃ってしまい、隣人の芸術家に叱られながら、その鳥が元気になるように看病する。一方、バルト海沿岸の少女は、ペットの帰りを待っていた。(MUBI)

■NOTES
若い女性が海辺で白い鳩の帰りを待っていると、年老いた漁師たちが彼女をからかってきた。鳩はプラハに飛ばされており、少年ミハル(カレル・スマイチェク)がそれを見つけて空気銃で撃ってしまう。同じアパートに住むボヘミアンアーティストが鳩を蘇生させ、一緒に看病し、やがて解放される。台詞が少なく(ヴラーチルは、経験の浅い子役たちに多くの台詞を与えたくないので、わざとそうしたと言っている)、硬質で四角いフレーム・ショットが、この映画の冷たさの一因であると言える。

これは明らかに、ストレートな物語よりも形や視覚的なイメージに興味がある監督の作品だ。狭い建物、窮屈なガラスの壁、簡単なネットや障壁は、鳩が通過する鉄のカーテンの文字通りの障壁を思い起こさせる。視覚的な美しさが際立つ瞬間は、絵の具や彫刻を象徴的に使っているようで、監督自身の芸術的背景を反映し、実験とネオレアリズム的な展望の間の厄介なギャップを埋めるような作品に貢献している。ケン・ローチ監督の『ケス』(1963年)やアルベール・ラモリス監督の『赤い風船』(1956年)との比較は避けられないが、『白い鳩』には独自のビジョンがある。

Sophia Satchell-Baeza「DVD Review: ‘The White Dove’ & ‘Josef Kilián’」『Cinevue』2013-11-04、https://cine-vue.com/2013/11/dvd-review-the-white-dove-josef-kilian.html

■COMMENTS
ドイツ製のライト

海辺のジャズ

なめらかなカメラワーク

黒猫と鳩🕊🐈‍⬛

03/04/2022, 3回目の鑑賞
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