紗夜林檎

白い鳩の紗夜林檎のレビュー・感想・評価

白い鳩(1960年製作の映画)
4.5
はぁぁぁ……美しすぎる……。
素敵すぎて画面を食い入るように観てしまった…。

チェコ ヌーヴェル・ヴァーグの巨匠、フランチシェク・ヴラーチル監督の長編デビュー作🕊️
無数の白い鳩たちが一斉に飛び立ち、飼い主の元へ…。
すると少女の鳩が出遅れてしまう。プラハの街に辿り着き、マンションに住む芸術家の男が窓の外に鳩がいるのを見つける。すると車椅子の少年が鳩を撃ってしまい……?

鳩を大切に癒す少年がとても可愛くて…♡
芸術家が描く美しい鳩のアートや度々映る光のタッチが優しさに溢れていてとても心地良くて、すっと心がほぐれる感覚。
1番好きなシーン…少女が扉を開けるとそこには、星のような煌めきを放った海…その海を無邪気に走っていく姿…幻想的で夢のようなこのシーンを思い出すだけで、うっとりしてしまう…(*´-`)♡

画面が一周するラストシーン。
鐘の音と波の音が重なり合い、美しい街並みにさらに彩りを与え、感動的なものに。
寓話的で芸術的なとても素晴らしい作品だった。

今年はフランチシェク・ヴラーチル監督の生誕100年らしいので、映画祭を開催してほしいなぁと思っているのですが…開催されたら是非本作を上映してほしい。
紗夜林檎

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