悪魔の毒々クチビル

モンスター・イン・ザ・クローゼット/暗闇の悪魔の悪魔の毒々クチビルのレビュー・感想・評価

3.3
「遂に‥モンスターとの意志疎通に成功したぞ!」
「それでモンスターは何て言っていたんですか!?」
「分からん」


トロマがお送りするモンパニ映画です。
クローゼットを経由して自在に移動出来るモンスターが出てくるお話なんですけど、そこは流石トロマと言うべきか、所々にしょうもないギャグやパロディを手当たり次第ぶち込んである意味唯一無二の作品に仕上げています。

襲撃が起きる日や時間を細かくテロップ入れていますが、途中から「月曜か火曜」「15時15分くらい」みたいにそっちのさじ加減でどうにでもなる所すら適当になっていく様にややニッコリ。

モンスターは見た目がかなり不恰好で厳つい割には殺し方が超マイルド。エイリアンみたいにインナーマウスで相手を仕留めるのですが、緩やかな威力でした。なお殺傷力は抜群の模様。
また、銃弾は勿論のこと手榴弾や戦車の砲撃による集中砲火を浴びても傷一つ付かない耐久性も備えています。単に一発も当たっていなかっただけとか突っ込んではいけない。
中の人が「プレデター」「プレデター2」のスーツアクターを担当したケヴィン・ピーター・ホールだったのが無駄に衝撃でした。

何か起きるようで起きないのが目に見えている「サイコ」のパロディシーンなんかも結構印象的。

主人公はまんまスーパーマンのパロディキャラのクラーク。本家はメガネの力で正体を隠していましたが、今作のクラークはメガネの力で溢れんばかりのイケメン度合いを封印していました。(これ重要)
他にも事あるごとにタンを吐き散らかす刑事や鉄琴でモンスターと接触しようとするおじいさん、クラークのイケメンっぷりに一々驚愕するヒロイン、その息子の発明好きの少年(ポール・ウォーカー)等々キャラも面白かったです。
あと最後ら辺に何か変な侍がいました。

終盤のモンスターの取った行動なんかを観ると、きっとデル・トロの「シェイプ・オブ・ウォーター」は今作からかなり影響を受けたんだろうなぁって思いました。(嘘)

何かヒロインの家族が食事のオーガニックさに異常に拘っていたんですけど、普通に食卓にGが闊歩している環境を改善する方が絶対良くない?とは思いました。


余談ですが最近はフィルマも放置気味で、頂いたコメントへの返事も遅れる事もありましたが仕事が忙しかったからであって、決してこの間打ったワクチンの副反応で猛烈な倦怠感がやって来て「これは噂に聞く遺伝子が組み換えられて何やかんや起きて身体がロック様みたいなムキムキ5Gボディになるやつちゃうか!?」とワクワクしていたらシンプルにダルくなっていただけでガッカリしていたからではないです。
ましてやAs I Lay Dyingの新曲が超絶格好良くて、改めてこのメタルコアの帝王が事実上来日不可能という現実に絶望して寝込んでいたからでもないです。