町尾

ゴールデン・リバーの町尾のレビュー・感想・評価

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)
3.7
割と邦題詐欺な感じもある内容、もちろんゴールドラッシュの頃に金でどうかしちまってどんどん人が死んでいくような話って点では間違ってはいないんだけど。でもやはり原題の通りある兄弟の物語という色のほうが強い。堅気に戻りたい兄貴とヤバい道を突っ走りたい弟の兄弟愛みたいな所に着地していく訳だし。

ジャケットにも映ってるメイン4人の役者の中で、普段は名バイプレーヤー的なジョンCライリーが残り3人の男前な名優達を食ってしまっている。同じ西部劇でいうと「続・夕陽のガンマン」でイーストウッドとリーヴァンクリフをイーライウォラックが食ったのを彷彿させるっていうと言い過ぎか。とにかくジョンCライリーを楽しむ映画。初めて歯ブラシを使ってご満悦になったり、寝てる間に蜘蛛を食って死にかけたり、弟と喧嘩したり乗ってた馬が死んじゃってショボくれたり、娼婦になかなか特殊なプレイをお願いしたりと途中まで面白おかしい愛されおっさんだったのに、終盤危機的状況に陥って一気に超カッコいい頼れるお兄ちゃんとして覚醒するのがめっちゃ良かった。ホアキンはまぁいつも通りヤバめの人とはいえ、あの完全にアウトなやらかしは流石にひでぇよ。ていうか、あのどう考えても危険な薬品なんなん?って無知なもんで調べたら本当にそう言うやり方があったのね、考えるだけで恐怖な方法なんやけど。途中まで話があまり理解できてなくてウトウトしてたけど、4人合流した辺りからのほのぼの和気藹々展開からのアレはなかなか衝撃。
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