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ゴールデン・リバーのVarietyElementのレビュー・感想・評価

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)
3.4
年始一発目の鑑賞報告。ざっくりな感想は、じんわり系です…和菓子を食べた後に"あんこ"の甘さが後残りせず綺麗に引いていくそんな感じでした…何だそりゃ。

邦題とあらすじを見た後にこれ見ると、え?ちょっと違うぞとなる。ゴールドラッシュに絡むマイルド系西部劇なんかなぁ〜と思ったら大筋は兄弟の揺れ動きに焦点をあてた物語だった。

複雑な環境の中で育ったが、平穏で普通を望む冷静で優しい兄と感情的で暴力的な弟…このヒットマンの兄弟と偵察?伝達係のギレンホール、化学者のリズアーメッドの4人が砂金をめぐる中でそれぞれの人間性があらわれ、変化していく流れを上手く描いていたと思う。

「JOKER」も演じて今回は弟役のホアキンフェニックスも良かったが今作のベストは、兄役のジョンCライリー。微妙な感情の移り変わりを演じてとても印象に残った。こういう滲み出る深さは歳をとれば取るほどカッコよくなるよね〜と思った中年前の人。

激し過ぎず、華やか過ぎず、じんわりな作品はお正月の過食気味な時にちょうどイイかと思われます…笑。
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