『犯された白衣』の洞窟バージョンと言うか姉妹作？『胎児が密猟する時』の主人公と同じく苗字は「丸木戸」、曽我部恵一では無い。まぁ色々あって二重人格の男が強姦して殺した死体を綺麗に洞窟に並べて共同生活をしているアホみたいなお話、しかもこの死体が一切腐らない謎仕様、本人としては内なる声がそうさせるのだと何故自分がこの様な凶行に及ぶのかはあまり理解出来ていないご様子。本来であればこの様な野獣性を誰しも少なからず持っており、それを理性で押さえ込んでいるのが人間であると、その様な事を言いたいのだとは思うが、面白くは無い…。ただ最後実況見分の為に洞窟に戻ってきた犯人が目を爛々と輝かせながら「ありがとうございます…」を連呼するところは変な感動と言うか憐れみがある、ここまで孤独を拗らせる前になんとかしないとね…。
