「津山30人殺しモノ」だが、『八つ墓村』や『丑三つの村』の狂気や陶酔とはまた違った悲劇だ。
『人妻集団暴行致死』を想起させる悲しく美しい死姦。
村人どもを全滅させた後の主人公の呆然とした表情が忘れら…
若松孝二を復習する #3
これ好きだわ。
「八つ墓村」も「丑三つの村」の原案でもある津山事件をモチーフにしていると思うけど、怨念とか村の因習とかいう趣向ではなく、兄妹の愛情と、被差別と世界への復讐…
村社会の構造の描きかたは大島渚っぽくもあるけれど、オブラートに包まずにそんな社会で差別され妹への暴行をきっかけに爆発するさまをド直球に描くのはまさに反骨の作家・若松孝二の真骨頂。冒頭での暴行場面をは…
>>続きを読む暴力シーンの多いシンプルな復讐劇だが、主人公を演じた吉澤健の演技は、松田優作を思わせる雰囲気のあるものだ。
ピンク映画として括られているそうだが、日本の古いムラ社会の悪しき因習や偏見をも描き出してい…
このレビューはネタバレを含みます
83点
「お兄ちゃん助けてー!!」
縛り吊るされた兄。その目の前で妹チエは村の男らにレイプされ、狂ってしまった。
次の日。放置されていた兄は自力で脱出。復讐の鬼と化す。
「俺は昨日死んだ男だ!」…