健多郎

ヴェノムの健多郎のレビュー・感想・評価

ヴェノム(2018年製作の映画)
2.5
Have a nice Life!!なはなし

コミックでのヴェノム(特にエディとフラッシュ)というキャラクターがヴィランとしてもヒーローとしても大好きだし、予告編もそこそこ良かったので期待値をかなり上げて鑑賞しましたが、結果的には及第点ではありますが期待値には遠く及びませんでした

最初に褒めておきましょう
フルCGで描かれたヴェノムの風貌はかなり良かったです
今作ではヴェノム誕生の経緯にスパイダーマンが関わっていないので蜘蛛の意匠やウェブの使用はありませんが、コミックのイメージを崩さない良デザインではないでしょうか
終盤のCGを駆使したバトルも面白かったです
詳しくは思っきしネタバレになるので書きませんが、お互いの特性を見事に表現した熱いバトルだったと思います

んでダメな点
ヴェノムの性格、最初からヌルすぎじゃないですか?
まるで一度エディから引き離されて再度戻ってきた後の、お互いがお互いの重要さを理解した状態からのスタートじゃないですか
ヴィランではなくアンチヒーローとしてこういうヴェノムを描きたいのなら、最初から単独タイトルデビューさせずにスパイダーマンのヴィランとして登場させれば良かったのに
(もちろん世界観を共有してないサム・ライミ版での登場はノーカウントですよ)
ヴェノムが普通に“いいヤツ”化するのがかなり早いのも気になるところ
エディに心からの共感を寄せてからのソレだから良いんでしょ…寄生しておよそ数日でそれはちょっと…
悪役とヴェノムとの間の因縁などで理由付けしてる感じでしたが、僕はあまり共感できませんでした

とはいえヴェノムの登場によりソニーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクターが熱くなったのは事実
MCUへの合流がほぼ確定したX-MENら20世紀FOXと違い、MCUへ合流しないと明言されている作品群の先陣を切る作品としてはじゅうぶん面白かったです
ラストのアイツも今後に期待するにはじゅうぶんな素材でした
というか、ダメな点も半分は僕の愛情の空回りですしね
製作が全然進んでいないシルバー&ブラックや、アニメで製作されているスパイダーバースをヴェノムに牽引してもらいたいです!
健多郎

健多郎