わらびもち

BPM ビート・パー・ミニットのわらびもちのレビュー・感想・評価

4.3
若者のエネルギーがそこら中に溢れていました。

Act-Up Parisの集会で議論が繰り広げられるシーンが多々あるのですが、毎回活動者たちの熱がひしひしと伝わってきました。賛成の意を示すために指を鳴らすのも初めて見ました。こうして若者たちが何かに対して抗議し、奮闘している姿を見るだけで心が動かされました。

LGBTはもう社会のマイノリティなんかじゃないと思います。政府が無視できる対象でもないと思います。みんな国民であり、人間であり、ただ愛し合っているだけなのに何が悪いんだ?という主張に同意せざるを得ません。

薬を1日に何度も飲まないといけないことや、治験の注射で穴がたくさん開いてしまった体を見るととても痛々しかった。
だから新薬を作ったのに販売を遅らせる製薬会社がエイズ感染者たちを皆殺しにしてるというのはもっともだと思った。
さらに、エイズにかかって20代のうちにもう一生を終えてしまう若者が本当にいるのだと知って驚いた。こんな病気をほっとける政府はおかしすぎる。

ゲイプライドのパレードは見てて普通に応援したくなるほど可愛かった、、。夜のクラブでダンスしてるのも、劇中の張り詰めた現実からの息抜きになってて良かった。