kazu1961

それからのkazu1961のレビュー・感想・評価

それから(2017年製作の映画)
3.8
▪️JPTitle :「それから」
ORTitle:「The Day After」
▪️First Release Year : 2017
▪️JP Release Date : 2018/06/09
▪️Production Country : 韓国
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-085
🕰Running Time : 91分
▪️Director : ホン・サンス
▪️Writer : ホン・サンス
▪️MusicD : キム・ミル
▪️Cast : クォン・ヘヒョ、キム・ミニ、キム・セビョク、チョ・ユニ
▪️Review
ホン・サンスならではの作品ですね。映像的にはスタイリッシュなモノクロで音楽もほとんど無し、突然のプロットの切り替わり方、ロングショットなど特徴的で観ていて面白さを観ますが、その内容は一転、不倫をテーマに人間の醜さや生き様“何のために生きるか”などを深い洞察力で描いた、ある意味怖い作品です。
不倫をしているダメな主人公(クォン・ヘヒョ)とそれを冷ややかな視線で見ているアルム(キム・ミニ)の構図がとても面白い作品です。そして、鑑賞する際に知っておいた方が良い知識として、“キム・ミニとホン・サンス監督は不倫関係にある”ということ。その2人の関係を知っていると
ダメな主人公(クォン・ヘヒョはホン)がホン・サンス監督に見えてきますし、それを冷ややかに見つめるキム・ミニという構図がより面白く、恐ろしく、思えてきます。
そして本作、第70回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映され、パルム・ドールを争ったんですね。

物語は。。。
大学教授から紹介され、有名な評論家のボンワン(クォン・ヘヒョ)が経営する小さな出版社で働くことになったアルム(キム・ミニ)。出勤初日にボンワンから昼食に誘われたアルムは、なれなれしくする彼に戸惑います。一方のボンワンは、その席で不倫相手だったアルムの前任者チャンスク(キム・セビョク)に投げ掛けられた言葉を思い出します。昼食を終えて事務所に戻った二人は、アルムをボンワンの浮気相手だと勘違いした妻(チョ・ユニ)と対面し。。。

▪️Overview (映画. comより)
「3人のアンヌ」「自由が丘で」のホン・サンス監督が「お嬢さん」のキム・ミニを主演に迎え、出版社で働く女性が社長の愛人と間違えられたことから起こる騒動を美しいモノクロ映像でユーモラスにつづった人間ドラマ。小さな出版社で働きはじめた女性アルム。社長は妻に浮気を疑われており、アルムの出社初日に社長夫人がやって来て彼女を夫の愛人だと決めつける。その夜、社長の本当の愛人である前任者がひょっこり戻ってきたことから、事態は思わぬ方向へ転がっていく。共演に「隠された時間」のクォン・ヘヒョ、「ひと夏のファンタジア」のキム・セビョク、「技術者たち」のチョ・ユニ。
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