リラリオ

ジェントル・クリーチャーのリラリオのレビュー・感想・評価

ジェントル・クリーチャー(2017年製作の映画)
4.0
差し入れを返送された女の踏んだり蹴ったり物語…。

ロシアの村はずれに一人で暮らす女性。ある日、収監中の夫に送った小包が何の説明もなく返送される。
ただ「差出人に返送」と書かれた用紙→どういうこっちゃ!?→郵便局へGO→「返送料払え!」→「…なぜ返送された?」郵便局の厚化粧おばちゃんに尋ねる→「理由は特になし」→「何か注意書きとかない?返送されるの初めてなんだけど…」→おばちゃんガン無視、荷物返される…。

バスに乗る→満員→荷物が邪魔だと高級ストッキングばばあに怒られる→おば様方世間話、内容はバラバラ殺人事件→下車→帰宅→荷物の中身チェック→衣類、缶詰、タバコ…何がダメだった?
女は理由を知るため国境の地にある刑務所へ向かう。

検問所→金属探知機→テロリストと疑われる→荷物チェック→ボディチェック→容疑晴れる→あたおかオヤジに絡まれる→列車に乗る→隣の席のオヤジに紅茶ゴチになる→駅に到着。
タクシー乗る→おしゃクソ運転手→「ここは刑務所の聖地だべ!」おしゃべり炸裂→「…」→刑務所に到着。
同じような境遇の人々が長蛇の列→順番待ち→順番が回ってくる→「却下!」→「なんで!?」→「ダメなものはダメ!私は知らない!」キレられる。

途方に暮れる→お節介肉団子女現る→「ここでは日常茶飯事よ!また明日来ればいい…泊まる場所は?」→「決めていない」→「貸部屋あるから安く貸すわ!あなたみたいな人、助けたいの!」これは…悪い予感しかしねぇ…→ついて行く。
周りの人たち「あの女…いつも獲物狙ってるよね…」「カモだらけだもんね…」

肉団子宅、胡散臭い男とワガママ過ぎるボディの女たちがどんちゃん騒ぎ→何…ココ…→お触りタイム→ポッキーゲーム的なキュウリゲーム…カオス
肉団子に呼ばれる→「外で男が待っている」→「…誰?」→「あんたの窮地を伝えたら会いたいって。信頼できる男だから安心して!」→いかにも怪しい男→舐め回すように見られる→「身分証だせ」→顔写真撮られる→「どこにやるかな…スリーサイズは?」
男曰く…・刑務所の町、戦略的に重要な場所にはボスがいる・囚人の動向はボスに報告される・上手くいくかどうかは覚悟次第…「明日ほっつき歩くなよ!手はずが整ったら知らせる!」

部屋に戻る→ロシア版野球拳→酒池肉林→脱げ!脱げ!
翌朝、再び刑務所へ→「却下!」→「なぜ?」→「ダメなものはダメ!理由なんてねぇ!」→敷地から追い出される。
途方に暮れる→ズンドコ!ズンドコ!悪趣味な車→昨晩の男、現る→「全ては整った!しかるべき人に話したからこれから会いに行くぞ!」→寄り道→刑務所職員用住居の洗濯ばばあから罵詈雑言「恥を知れ!汚ねぇ売春婦」→ギャルをピックアップする→ペチャパイと充電器→レストラン→しかるべき人とご対面→相談→全てを仕切り、警察を意のままに操る男、全く頼りにならず…。

支援団体へ向かう→「なぜ荷物が返送されたか理由知りたいんだけど…」→不服申立書書くが…3週間待ち→今すぐわかることないの…→こっちは莫大な案件抱えてっから!→相談しに来たはずが、逆に愚痴聞かされる→ダメだこりゃ…「他に頼れる所ないっスか…」

駅→居眠り→「ここで寝たら、拐われっぞ!」居眠り注意喚起おばさん現る→わかったわ…わかった…眠っ…
肉団子現る→「準備は整った。行きましょ!」→寝惚け眼で馬車に乗せられる→森の中で降ろされる→謎の屋敷に案内される→ハンティングトロフィーと新聞の切り抜き→お着替えを男たちにガン見される。
宴会場→登場した濃ゆいキャラ大集合→紅白ディベート大会→一致団結!→夫との面会許可される→トラックに乗せられる→突然現れた男たちに…→「!!」→目が覚める→夢か…→肉団子現る→「行きましょ!すべて手配した」→「…どこに?」→「準備は整った。行けばわかる…」

見事なたらい回し…変な奴らに絡まれまくって、女の人ずっと困った顔してましたわ(笑)
重々しい映画なのかと思っていたら…不条理を皮肉たっぷりで描いたシュールでパンチの効いた映画でした(笑)いい意味で裏切られました!
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