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2重螺旋の恋人のクリームのレビュー・感想・評価

2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)
4.0
冒頭、クロエの身体の中の映像から始まる、攻めた作品です。イヤぁ、楽しかったです。内容は、ちょっと難解で混乱しますが、考察するのが楽しかったです。終盤のお腹から血だらけの可愛い手が出て来るシーン、痺れました。これは、恋愛なのか?サスペンスかスリラーだと思います。

クロエは腹痛に悩まされ、検査を受けますが原因は分からず、精神分析医ポールを紹介して貰います。その後クロエは、ポールと恋人になり一緒に暮らし始めます。 ある日、彼のパスポートの姓が違う事に気付き、不信感を抱きます。 そんな中、街でポールにそっくりな男を見かけた彼女は、それが彼の双子の兄のルイで、同じく精神分析医である事を知るのでした。



ネタバレ↓



クロエは、本当の事を言わないポールの事が知りたくて、ルイのオフィスに通い始めます。暴力的なルイに惹かれ、身体の関係を結び、妊娠したクロエは、ルイとの関係を断ち切ろうとします。すると、ルイは「サンドラ」と言うボールの元恋人の話を仄めかします。クロエが、サンドラを訪ねると彼女は寝たきり状態でした。サンドラの母によると娘はポールと付き合っていたが、兄のルイにレイプされ、ポールに拒絶され自殺に失敗したとの事でした。
クロエがルイと密会する為、別の精神科医に通院していると嘘をついていたのが、ポールにバレました。
焦ったクロエは、ポールの拳銃を持ち出し、ルイの元へ。ルイにサンドラの話を詰め寄るとポールも来ていた。クロエは思わず引き金を引き、双子のどちらかが撃たれます。そして、クロエの腹部が動き出し、腹を突き破って血だらけの赤ん坊の手が出てきた。彼女は病院に搬送され、緊急手術が行われた。
実は、双子だったのはクロエの方だった。クロエの母が適切な診療を受けずに出産した為、母胎でクロエは姉を取り込み、それを体内に残したまま大人になった。それが、のう腫となり、腹痛の原因だった。子供だと思っていたのは肥大したのう腫でした。
ポールはクロエの恋人で、常に彼女を支えていた。クロエの母は、サンドラの母だった。
家に戻ったクロエはポールと抱き合いますが、その最中、窓にサンドラが映りガラス窓が割れて飛び散ります。おしまい。

ラスト、窓に映ったサンドラの意味は、クロエの中にいたサンドラの人格が今度はクロエを飲み込もうとしたけど、クロエがはね除けたので、ガラス窓が割れサンドラが居なくなったって事なのかと思いました。楽しかったです。

のんchan 、ありがとう♡
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