見てはいけないもの
超えてはいけない一線
これまたフランソワ・オゾン監督の違う一面が垣間見える一本でした。
元モデルをしていたクロエは原因不明の腹痛に悩まされ、精神的なストレスが原因なのではと精神分析医ボールの診察を受ける。
定期的に診察を受けるうちに距離が縮まり付き合い始めるが、ポールと瓜二つの男ルイに遭遇した事でクロエは危険な状況に追い込まれていくお話。
相変わらずエロティックな描写は出し惜しみなく全開。
今回はちょっとホラーミステリー的なテイストが含まれてて、色んなことにチャレンジする監督だなぁと驚かされる。
ただ、小道具とか部屋とか景色のオゾンらしいセンス良さがあまり感じなかった。
作品のテイストに合わせて華やかさとか美しさを抑えてるのかな。
あと普段はあまりやらないけど移動中に携帯で観たのも良くなかったんだろうな。
現実と空想を行ったり来たりするような危うさと生々しいエロのてんこ盛り。
飛行機の中で鑑賞しているのにエロシーンが満載というのは完全にチョイスミスでしたわ。
後半の追い込み方はドライブがかかっていてワクワクゾワゾワ。
後味の悪さも好み。
オゾンは毎回想像とは違う楽しませ方をしてくれるので大好きです。
