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ビューティフル・デイのkissenger800のレビュー・感想・評価

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)
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途中何度もホアキンでさえなければこんなことにはなってないのに。と思ったわけですけど、それこそ「物語が好きなだけで映画にはそんなに思い入れがないの」と言い続けている私としては、ええい細部はいいからこの後どうなるかを教えんかい。ってなりそうなところ、めったにないことですがエンドクレジットが出て「おぅ、もう終わるんかい」と我に返る驚きがありました。
たとえばこれがトム・クルーズ主演だったとすれば。みたいな想像をしてみればいいんですけど、話の筋書は入り組んでいないわけで、バン! バン! 右よし! 左よし! 母さん! みたいな作品になっていたっておかしくないわけじゃないですか(=さすがにひどい言いがかり)。
難解に見えるとすればそれは孔明の罠なので、本質はPTSDだったり再生だったり許しが得られるまでの日々を生きるしかないという諦観と紙一重の宗教観だと思いました。あとレビュー見ているとビニール袋をかぶるシーンに引っかかっているひとが多くて、あれは過呼吸を急場でしのぐには乱暴だけど早いやつなんですよね、って俺のこの豆知識はどこで手に入れたものなのか。
繰り返すがホアキンだと思うからこむずかしく見えるだけだ、あいつは本当に面倒くさい(=ホめてる)。
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