中身ナシ映画。100円分は楽しめた。
中身がないのをあの手この手で尺稼いでるからそういう意味では有能な監督なのかもしれん。
ただ、総合的にはつまらんよね。当たり前だけど。
フラッシュバックを多用し、主人公の過去や内面性を描写。まあ2、3回ならいいけどずーっとやられてまあこれがダルい。
登場人物も少ないから他にやることないんだろうけど。
お話は別に面白くもひねりもなくあらすじだけで完結しそうなくらい空っぽ。
原作があるようだけど、まあ映画としてはジョーカーみたいに「どこからが現実なのか」ってことにはなるのかな。少しネットで調べたら話も原作とは後半ガラッと変えているようなので。
邦題「ビューティフル・デイ」が色々とぶち壊しているが、原題は「You were not really here」。
本編別になにもビューティフルじゃないしな。
原題の「You」が指すのが誰なのか、というのは観た人次第の解釈で良いと思う。その方が楽しいから。
Reallyと題にあるが、それだけ「え?ここからが夢なのかな」という演出は冒頭からラストシーンまでいくらでもある。
フラッシュバックで映るあの人物(あえてボカしておく)は「本当は」誰のことなのか。
原作にはない描写ということで、もしこれが監督の意図通りなら、このあたりもっと映えるようにしたら良かったね。
…と考えると、ジョーカーとやってることあんま変わんないね。こっちの方か先だけど。
まあ、タクシードライバーという先輩もいるしこの手の映画は。
ただ総合的には、長尺のどうでもいいシーンが多すぎて考察以前の雰囲気映画どまりでした。