kazu1961

ラッキーのkazu1961のレビュー・感想・評価

ラッキー(2017年製作の映画)
3.8
▪️JPTitle :「ラッキー」
ORTitle:「Lucky」
▪️First Release Year : 2017
▪️JP Release Date : 2018/03/17
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-151
🕰Running Time : 88分
▪️Director : ジョン・キャロル・リンチ
▪️Writer : ローガン・スパークス、ドラゴ・スモンジャ
▪️MusicD : エルヴィス・キーン
▪️Cast : ハリー・ディーン・スタントン、デヴィッド・リンチ、ロン・リビングストン、バリー・シャバカ・ヘンリー
▪️Review
なかなか深いいい作品ですね。こんなカッコ良い90歳の老人はなかなか日本では見つけられません。ハリー・ディーン・スタントン、生涯最高の遺作となったパフォーマンス。まるでドキュメンタリーのようにスタントンの人生すべてがこの映画から溢れ出ています。
永遠な物はない。。。温かく、ユーモア溢れるお別れが素敵ですね。私も壮年期後期、こんなことを色々考えていくんでしょうね。。。主人公ラッキーの導き出した答えは、人生の意味を探す人たちを勇気づけますね。
本作、一匹狼の偏屈老人ラッキーが、風変わりな町の人々ととりとめのない日々を過ごしながら、静かに死と向き合っていく姿をユーモアを織り交ぜて描いた作品にです。文字通り、主演のハリー・ディーン・スタントンは翌年の91歳で自然死によって亡くなりました。俳優のジョン・キャロル・リンチの初監督映画でもあります。
そしてラッキーの友人役として、映画監督のデヴィッド・リンチが出演しています。長きにわたる友人であるスタントンとのやりとりは哲学的で示唆に富んでいて彼らの素の姿を見ることができるのが素晴らしいですね。

物語は。。。
神など信じずに生きてきた90歳のラッキーは、今日もひとりで住むアパートで目を覚まし、コーヒーを飲みタバコをふかします。ヨガを5ポーズ、21回こなしたあと、テンガロンハットをかぶり、行きつけのダイナーにでかけることを日課としています。店主のジョーと無駄話をかわし、ウェイトレスのロレッタが注いでくれたミルクと砂糖多めのコーヒーを飲みながら新聞のクロスワード・パズルを解くのがラッキーのお決まり。そして帰り道、理由は分からないが、植物が咲き乱れる場所の前を通る際に決まって「クソ女め」とつぶやくことも忘れません。ある朝、突然気を失ったラッキーは人生の終わりが近づいていることを思い知らされ、初めて「死」と向き合いますが。。。
(参考:公式HP)

▪️Overview (映画. comより)
「パリ、テキサス」「ツイン・ピークス」で知られる個性派俳優で、2017年9月に逝去したハリー・ディーン・スタントンの最後の主演作。「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」などの名脇役ジョン・キャロル・リンチが初メガホンをとり、スタントンに当て書きしたという90歳の気難しい現実主義者ラッキーを主人公に、全ての者に訪れる人生の最後の時間を描く。神など信じずに生きてきた90歳の男ラッキー。ひとりで暮らす部屋で目を覚ますとコーヒーを飲んでタバコをふかし、なじみのバーで常連客たちと酒を飲む。そんなある日、自分に人生の終わりが近づいていることに気付いた彼は、「死」について思いを巡らせる。子どもの頃に怖かった暗闇、去っていったペットの亀、戦禍の中で微笑んだ日本人少女。小さな町の住人たちとの交流の中で、彼は「それ」を悟っていく。スタントン本人の体験に基づくエピソードが描かれるほか、長年にわたるスタントンの盟友デビッド・リンチ監督が主人公の友人役で登場。
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