名脇役として名を馳せた、ハリー・ディーン・スタントンさんの遺作となった映画。公開前に亡くなった。最後の最後まで俳優だったんだなぁ…
アリゾナの砂漠地帯の小さな村で一人暮らす「ラッキー」ってあだ名の90歳のおジイさん。いい歳なのに健康で偏屈で頑固だけど憎めない人。そして規則正しい。
ある日、いつもの通りの朝に倒れ、ラッキーは病院に行くが、医者は健康で加齢のものだという。しかしその日からラッキーは「死」を意識して、そのあり方について考え始めるのだった…ってあらすじ。
面白かった。素晴らしい。何がって…スタントンさんの人生って感じ。製作陣もキャストもほぼ全て交流のあった人達で、スタントンさんの映画を作ろうと、先に役柄を固め、断れない状況を作ってから、スタントンさんにオファーをしたらしい。さらに作中の戦争のエピソードは実体験の話。脚本陣が行き詰まった時に、スタントンさんに相談してそうなった、との事。その他もチョイチョイ実体験らしいです。
パーティーでの歌、ラストにたどり着く答え、最高。
ジワる。余韻で何日か行ける。歩き方、表情、話し方、声、本当にジワる。
内容は4.5点、ジワりで＋0.5点！
まぁ多くは語るまい（笑）の私が「最近、お年寄り主人公の映画で心に響くんだよなぁ…年かなぁ……」で、たまには語る。の巻でした（笑）
