このレビューはネタバレを含みます
イギリスらしいシニカルな王宮愛憎劇。華やかな衣装と音の演出が雰囲気を作っていて魅了される。百日戦争が起こっている時代背景の中、アン王女を巡る2人の女性の愛憎劇なのだけど、アン王女のことを想い正直にものを言う旧友の方がフランスとの戦いを続けることで結果的に国を弱らせていき、アン王女を利用しようと近づき適当なことを言っている側近のアビゲイルが結果的にはフランスと講和条約を結ぶことで国を救うところがシニカルで面白い。ラストは、アン王女がアビゲイルに自分の立場を分からせるよう跪かせるところで終わるのがまたシニカル。