貴族社会の描き方と
その中に生きる貴族として生きる人間が
なんだかずっと惹きつけて
目を離させてくれなかった
テンポも
人間の醜さも
観客に息をしずらくさせるような
それはじんわりと効く毒のようで
所々のアホらしさと
価値観の差
ぎりぎりと蝕むような人間模様
したたかで
寂しくて
自分の幸せのためならば
その気持ちが全てで
ラストのあと引くこの終わり
観てきたものとこの後味の苦い感じが
素晴らしくこの監督らしく
それでいて
全てのシーンの
監督らしい彩度の低い中の
この時代らしい華やかで美しい絵面は
すごく良かった。
エマストーンが、やはり良いのだ。
そしてこれまた女王の
生まれ育ちを全身で感じる
この横暴で身勝手で自分が全てでありながら悲しくも寂しいこの一人の人間の
虚無ともいえる表情が忘れられない。
見事かなと。