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女王陛下のお気に入りのfumingのレビュー・感想・評価

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
3.4
2019年5月鑑賞

さしずめ英国版大奥といった内容だろうか。
権力者であるアン女王の寵愛を巡って繰り広げられる泥沼のような宮廷ドラマで、常に1本糸を張ったような緊張感がありながらも、それを濃厚に描きすぎること無く滑稽な味付けにしているのが小気味良い。強かな登場人物たちのえげつない行いも思い切りが良くて、妙に笑ってしまえるのが良い。特に小娘感ありつつも上昇志向全開でタフなエマストーンが個人的には好きで、ララランドなんかよりも余程ハマり役であったように思う。
他にはチェンバロを基調とした宮廷音楽や豪奢な宮廷美術、当時の貴族の嗜みなども見どころ。画面を観ているだけで楽しい。一見の価値あり。少々観ていてしんどいシーンもあるものの、ブラックユーモアたっぷりで痛快な本作はぜひ仲の良い友達とお酒でも飲みながら観てほしい。
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