ちょうどいい

女王陛下のお気に入りのちょうどいいのレビュー・感想・評価

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
3.7
「権力は腐敗する」を具現化した好例。というより「腐敗したものが権力」と言った方が適言か。

退廃と虚飾、狡猾さに塗れた権力闘争という愚挙の描写がうまく表現されているので“不快感”を十分に摂取できる。

映画的にもっと脚色し、塗れた感を出してもよかったのでは。
とは言え、中弛みもなく終始楽しめる良作。

オリヴィア・コールマンの零落していく怪演が出色。

クイーン・アン様式の建築、家具を楽しめるが、どことなくゴシックっぽい雰囲気も。