「お気に入り」の座をかけた権力争い。英仏の戦争の裏で、宮殿では女達の私利私欲に塗れた戦いが巻き起こっていた。。
マールバラ夫人は冷酷で、アビゲイルを応援したくなってしまうものの、この場では正義と悪や善人と悪人のような単純な二項対立は成り立たない。各々が自らの側に立つものであり、利害関係においてのみ協力が生まれる。
宮殿という戦場においては、自分がかわいければ無欲を演じ、その裏で敵を蹴落とすという強かさが必要不可欠なのだとわからされた。
3人の女性がそれぞれキャラが立っていて面白かった。感情移入せずに審判のように冷静に物事を見届ける目が養われそう。
