このレビューはネタバレを含みます
ただの女同士の醜いバチバチ争いかと思いきや、うーん、違うな
あの3人は、女にも男にもなる。
相手によって性別を変え、自分の目的のため、または快楽のために利用し合っている。
サラとアビゲイルは女王に対しての愛の伝え方が全く異なる。
そもそも女王を愛してなんかいないアビゲイルは、女王の喜ぶ言葉を簡単に口に正面から愛を伝える。フリをしていた。
サラは思ってもいない言葉なんか言わないし女王に対し嘘をつかないことで愛を伝えていた。
成り上がり、サラを宮廷から追い出したアビゲイルの勝利のように思えるが、
化けの皮は徐々に剥がれラストでは女王はアビゲイルの腹の黒さに気付いている。
この先の女王のアビゲイルに対する態度は今までと一変し無駄口を許さず快楽のための道具として扱っていくのか。
何度も書き直したサラの手紙を読んだアビゲイルは何を思って涙を流したのか。自分にはない愛の深さに胸打たれたか。
最初はアビゲイルの対応にスカッとしてたけど、最後はサラ派になってたな。