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女王陛下のお気に入りのyunのネタバレレビュー・内容・結末

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

女王という絶対的な立場のはずなのに、心身ともに虚弱で、人に利用されたり人を利用したりするだけのアン。その女王を大きく支えると共に権力を持ち過ぎて、足元をすくわれるサラ。野心の塊で、欲望のために手段を選ばないアビゲイル。
3人の女性のドロドロした感情剥き出しの宮廷劇で、男性達は添え物程度のように感じた。歴史的に女性が表に出て活躍?していた時代があるのは、日本とは違い、今の文化にも繋がっているのだろうな。

3人の女性たちの事を好きにはなれないけど、それぞれに感情移入する場面があった。それゆえに、やはり深く考えたり感じたりできるずっと見入っていられる作品。
ラスト、ゆっくりと破滅へと向かっていく様が2人の表情と自由なく過ごす籠の中の兎から感じられる。2人の表情は、苦しんだ昔を思い出し、今尚、結局自ら不幸を選び、破滅に向かう絶望的な未来を感じている…ような気がした。印象深いが、好き、とは言えないラスト。
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