豪華絢爛、美しい宮殿の中の人間模様。まんま大奥!
男性のカツラと白い化粧が気持ち悪い。
アン女王もドレスと王冠を取ってしまえばいつも体調の悪いおばさんだ。
自分がイギリスの女王であり、国民を守らなければならないという自覚があるのか無いのか?
彼女自身も、17回も妊娠するが子供達をすべて失うというとんでもない不幸に精神を病み、いつも体の不調に悩まされている人生。
宮中の舞踏会でも最初はにこやかだった表情が薄皮を剥ぐように不快な表情に変わっていくところ…アン女王のどうにもならない身体への苛立ちや疎外感が胸にせまる。
サラはアン女王と同じ様な境遇で育ち、賢く美しい。
理解者ではあるが、その立場を利用し国家を自分の理想の姿にしたいという野心がある。
アビゲイルは上流階級へと、怖い物知らずの若さと小賢しさでグイグイのし上がっていく。
最後にサラからの手紙を待つアン女王。
老いのためか顔に麻痺も出てきて、体調は悪くなるばかり。
目の前にいるのは本性が見えてきたアビゲイル。
アン女王の残りの人生地獄です。