『哀れなるものたち』程は面白くなかった。モノトーンの衣装だし、大きな感情の起伏がない。でも見入ってしまう魅力があった。役者の演技がとても良い。寂しさ、小賢しさ、冷徹さ、愚かさを一瞬の目の芝居で表現してしまう。子供っぽくてあまりにも繊細なアン女王、リーダーシップに優れ冷徹で男性的なサラ、狡猾で掌握術に優れたアビゲイル、3人のキャラがしっかりと立っていた。
いつからアビゲイルは狡猾で自己顕示欲の強いバケモノになってしまったのか？ラスト、アビゲイルは勝ったのか？どんな結末になったにせよ、彼女らの関係は満たされず幸せになれないように感じた。
