シネマスナイパーF

女王陛下のお気に入りのシネマスナイパーFのレビュー・感想・評価

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
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哀しいほどに無力になってしまった人間を中心に引き起こされる悲喜劇
度が過ぎるお下劣コメディ


ゾクゾクするような名台詞が多すぎる
傷だらけで帰ってきた人物が放つ言葉には鳥肌が立ちました
パワーバランス的には彼女が一番のはずなんですけども、故に徐々に立場が危うくなっていくのがまた分かりやすい

テンポがいい
三人全員が主人公に成り得ているのは、やたらと広いはずなのに窮屈さを感じるカメラワークと、テンポのよさが大きいでしょうね
話の流れの中でのルール説明、思惑が交錯していく中で話を止めることなく起こるイベント
どうやらコイツは悪いやつらしいぞ→一方コイツは純粋なのか?→いやコイツも大概だな、というものの繰り返しなのですが、とにかく魅力的なメインキャラクターと、周りを取り巻く戦争中の政治状況それに関わる脇役たちが一層物語を面白くしている

三人の名女優による怒涛の演技合戦は贅沢そのもの
その舞台もゴージャス
それでいてこんなゲスい話ね
超面白いですよコレ