このレビューはネタバレを含みます
先日、観に行って来ました。不条理映画。映画館で観れてよかったと思う反面、賞レース前に観れればよかった。
助演アカデミー賞は、エマストーンかレイチェルワイズで良かったのでは?と思うくらい印象に残ってる。アカデミー主演女優賞を獲ったオリヴィアコールマンは、この映画を観るまで知らなかった。3人とも存在感があり、バランスよく演じていたこともあって、他の出演者をあまり思い出せない。
監督は『聖なる鹿殺し』のヨルゴスランティモス。エンドロールまで気付けず。この監督のこだわり、一癖も二癖もある演出がおもしろい!あと頭がいいんだろうなという印象。一見すると難しい内容なのに、誰にでもわかるように作られていて、そこが頭いいなぁと。
成り上がるために何でもやってやるという野心があるアビゲイルが、エマストーンにとって適役。そしてレイチェルワイズの聡明かつ冷淡な役もぴったり。この2人の共演が見れただけでも満足だった。
サラのダンスシーン。を映すのではなく長アン女王の表情だけを映す。複雑さと怒りが少しずつ沸いてくる表情が印象的。
アン女王がサラを捨ててアビゲイルを選んだことに初めて後悔するシーン。重なっていく映像。うさぎ。強烈なラストだった。
おもしろかったです!こっちのキングダムもなかなかだと思う。