日本救世軍設立記念日に、救世軍本営の山室軍平ホールで山室軍平の生涯を描いた映画を観るとは!
しかも、監督や出演者による舞台挨拶付き。
贅沢な試写会に当てていただいて、光栄至極で御座いました。(^人^)
感受性が豊かで泣き虫な軍平の、不器用だけれども一途な情熱は、見ていて思わず応援したくなる…そんな魅力的な人物として描かれていました。
様々な偉業と仰天エピソードが満載の人物なので、映画は彼の生涯を駆け足で追った印象でしたが
少女とおむすびを食べるシーンが素晴らしく、映画ならではの表現が心に沁みました。(*´꒳`*)
少女からの素朴な疑問に
「隣にいる人を笑顔にするのが、自分の幸せ」
と、答える軍平ですが
そのシンプルさが彼の全てを物語っているような気がします。
だって「これだ!」と思ったときの行動力も凄いですが「違う!」と思ったときの行動力も凄いんですもの〜(笑)
養子先を家出したり、友人の献身的な協力のもと同志社大学に入学して神学を学ぶも、学問として神の言葉を研究することに疑問を抱くと、アッサリ退学してしまったり。
その選択は「人の役に立つ人になって欲しい」という母の願いから、終始一貫しています。
そして救世軍に導かれますが、あくまでも人に寄り添ってキリストの愛を伝えることを優先し、目の前で困っている人を身体をはって救い出す。
軍平におむすびを与えられた少女が、自分の分を軍平に分け与えたように、軍平の献身的な愛は人々を変えていき、おのずと社会が変わっていく大事業になったのだと思います。
アンケートを書くのに時間がかかるもので(^^;;
おむすびのシーンの事を書きながら舞台挨拶を聞いていたら監督が
「実は、おむすびのシーンを最初に撮ったのです。雨が降ってきてしまって…予算が少なくてそのまま撮影したのですが、なかなか良いシーンになりました。」とおっしゃっていて、驚きました。
最初にあんなシーンが撮れたとは、なんと幸せな撮影現場でしょうか。
そもそも製作と配給を独自で行い、自分達が撮るべき映画を真摯に作り続けている『現代ぷろだくしょん』は、映画の神様に愛されているのかもしれませんね。
愛と言えば、軍平夫妻も素敵〜 (*´∀`*)
お互いを見つめ合うラブラブ夫婦よりも、二人で同じ方向を見ている夫婦に憧れます。
夫婦である以前に、同じ理想に向かって闘う同志。
神様が与えてくださったパートナーだという、信仰に裏付けられた信頼関係がパナイっす。
本当に信仰というものは、人にもの凄いパワーを与えるものです。
だから余計に、人々の信仰心を利用した戦争やテロは絶対に絶対に許せない!
軍平の真っ直ぐさから、そんな思いも新たにしました。