Yuki

ザ・スクエア 思いやりの聖域のYukiのレビュー・感想・評価

3.9

皮肉が詰まりに詰まっている映画。卑しい映画。って言ったらいいのかな。褒め言葉で。醜い映画って感じ、もう人間の醜態。

筋は通ってるんだけどバラバラって感じで感想難しい。
まず冒頭のスリのシーン。
ヨーロッパあるある。これ絶対盗られるやつやん、、って思ってた。やっぱり盗られた。

第三者から見てたらそんなんで騙される?って思うけど、これ自分だったらわからないのよ。振り返って考えたらおかしいってわかることも、その時にはわからないものよ。

お察しの通り、私も盗られたことあるんですよね。500ユーロの怨念。いや、ほんと、ありとあらゆる手を使ってサイフ、パスポート、ケータイ、カメラ、パソコン盗ろうとしてくるからお気をつけください。。。

個人的には「赦し」と「責任の領域」っていうのが鍵なのかなとも思う。『あなたの心が、試される』っていうキャッチフレーズはぴったりだと思う。器の大きさ、問われるな〜、、

人間って、あれ、本能的なのかな?本当責任取りたがらないし、赦したがらない。それが対立を成して、冷静に考えられるようになってから後悔するんだよね、、。

自分の責任か、他者の責任か、あやふやなところまで自分の責任ですって自ら進んで取る人が、その場では負けみたいだけど圧倒的に勝ってるんだよ。

謝罪会見あるある「発言が誤解を与えて申し訳ない」ってやつ。まるで間違って解釈するこっちが悪いみたいな言い方。いい大人が。でも私自身も責任から逃れようとしてることあるよね、、というか意識してないととにかく責任から逃げようとするんだと思う。自戒。「不適切な表現をして申し訳ない」って、解釈する側の責任もひっくるめて自分が取ったらかっこいいよね〜。どっちも悪い時に、先に「ごめん」って言ったら相手もハッとするよね。

終わり方いいね〜痺れた(笑)
Yuki

Yuki