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ザ・スクエア 思いやりの聖域のhitomiのレビュー・感想・評価

3.7
嫌いだけど評価できる作品。

とにかくイライラし続けます。後半になればなるほどより一層。全て監督の意図通りなんだろうけれど。くっっっそ!笑
これから観る人はぜひその心積りを…笑

以前観たことがあるソ連の映画作品(どの作品だったかは覚えていない。なんだっけな…)で、ものすごくつまらない作品を作ることで「こんなところで映画なんて観ていないで仕事しろ」というメッセージを持たせているというのを聞いたことがあるけど、まさにそんな感じ。映画全体を通して問題提起をしている。ものすごくいやーーーーな感じで。うまいなあ。
「好き」に刺さる作品を作るのと同じくらい、いやそれ以上に「嫌い」に刺さる作品を作るのって難しいと思う。

移民、貧困、環境問題、道徳、倫理。
現代には様々な問題があることはもはやわざわざ言う必要もないが、本当にこれらの問題に向き合っているか?解決しようとしているか?自分に不利な状況になって、不幸が降りかかって初めて動いても、時すでに遅し。

最近話題の「盗めるアート展」にも共通する話だと思う。まさにね。

評価はするけど本当にイライラして胸糞悪いので、何か他の作品で口直ししたい。笑
自分は作品にのめり込みすぎる頭なので仕方ないけどこういう作品に出会った時の後処理がきつい。映画館で観なくてよかったなあ…笑
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